1.趣旨
農業水路や田んぼは、農業生産の場であるとともに、多くの生きものたちの生息の場になっています。近年、このような田んぼまわりの豊かな生態系が失われつつあり、その大切さが指摘されるようになりました。しかしながら、これまで田んぼまわりの生きものの種類や分布など、全国的には調査がされていませんでした。 このため、農林水産省では、自然と共生する地域づくりを進める一環として、平成13年度から、環境省と連携して、田んぼまわりの生きもの調査(略称「田んぼの生きもの調査」)を実施しているところです。この調査は、全国の農業水路を管理している関係者などが中心となり、小学校や、地域の方々などに参加・協力を呼びかけて実施しているものであり、調査を通じ環境教育の場や地域住民の交流の場として、大きな反響が寄せられているところです。
そこで本シンポジウムは、これまでの活動を踏まえ、一般の方々に、田んぼの生きものの豊かさや生きものとふれ合う喜びなどを知ってもらうとともに、今後の「田んぼの生きもの調査」のより一層の広がりを目的として、水の週間の開催に合わせ、開催するものです。
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