●泉谷
(五十崎町)


基 礎 諸 元 平均勾配 団地面積
1/3 4.0 ha



維持・保全・利活用状況
・本棚田は、泉谷地区関係農家で組織する「泉谷地区棚田を守る会」が中心となって営農方法を検討し、ほとんど全ての棚田が耕作されている。

・本棚田では、無農薬栽培による酒米としてブランド化を進めることとしており、今後の地域の活性化が期待できる。

・また、小中学生を対象とした体験農業や、体験農園、各種イベントにより都市部住民との交流を深め、棚田が持つ公益的機能や、農業の持つ重要性をPRすることを検討している。

推薦項目  国土保全     景観
推薦理由 国土の保全:当地区は構造改善局所管の地滑り地区であるが、関係農家による棚田の維持により、国土の保全に大きな役割を果 たしている。

景観:地元の農家の努力により、ほとんど全ての棚田の耕作が行われており、五十崎町で最も景観に優れた棚田地区である。急峻な山あいに開けた棚田の景観は、先人の農へのたゆまぬ 努力を感じさせるとともに、周辺の山とうまく調和して、素晴らしい景観を醸し出している。

棚 田 の 概 況 枚 数 95 枚 水 源 河川
事業導入 法面構造 土羽  石積
開発起源 近代(明治〜昭和20年)
営 農 の 状 況 対象農家数 6  戸 10a当収量 420 kg/10a
戸当り営農規模 0.6 ha/戸        15 枚/戸
高付加価値農業 酒米の無農薬栽培により所得増を図る。
特記事項の有無 なし。



●堂の坂(城川町)


基 礎 諸 元 平均勾配 団地面積
1/5 1.5 ha



維持・保全・利活用状況
・本地区の関係者は、営農意欲があり厳しい土地条件にも関わらず、「先祖伝来の棚田を守りたい」という気持ちが強く、今後も耕作の継続が見込める。
・町が推進している「わがむらは美しく」運動に、地域あげて取り組んでおり、棚田を含めた地域全体の環境美化が図られている。
・今後は、棚田というマイナス条件を逆手に取った販売戦略、オーナー制度等も検討する。

推薦項目  国土保全     景観     伝統文化の維持保全
推薦理由 国土の保全:本棚田は、洪水の防止・土砂浸食防止に大きな役割を果 たしている。

景観:本地区にも、茶堂という小さなお堂が大切に守られており、棚田とともに美しい農村風景となっている。

伝統文化の維持保全:この地区には、五穀豊穣・悪虫退散を祈願する町の無形民俗文化財の虫送り行事「実盛送り(さねもりー)が、伝承されており、米作りに対する農民魂が、脈々と受け継がれている。

棚 田 の 概 況 枚 数 100 枚 水 源 渓流
事業導入 法面構造 石積
開発起源 中世(平安〜室町)
営 農 の 状 況 対象農家数 9  戸 10a当収量 420 kg/10a
戸当り営農規模 0.17 ha/戸        11 枚/戸
高付加価値農業 特になし。
特記事項の有無 なし。



●奥内(松野町)


基 礎 諸 元 平均勾配 団地面積
1/7 20 ha



維持・保全・利活用状況
・本棚田は、当町で最も美しい景観を有する代表的な棚田であり、地元農家の努力により、石垣の保存状態も良好である。
・今後は、農業生産活動を通じて棚田の美しい原風景を保存していけるよう担い手対策として棚田地域等緊急保全対策事業により、労働力の削減を図るため生産基盤の整備を実施するとともに、当地域の条件に合う新規作物の導入により農業経営の安定を図っていくこととしている。また、都市住民との交流を指向しながら、地域住民活動の活性化を図っていくため、ふるさと水と土ふれあい事業を導入する予定である。

推薦項目  国土保全     景観     伝統文化の維持保全
推薦理由 国土の保全:当地区の棚田は、日本一の清流で知られる四万十川の支流奥内川の上流部に位 置し、周辺の森林と調和を保ちながら、国土保全、及び水源涵養の役割を果たしている。

景観:本地区は、「第9回アメニティコンクール(平成7年度)」において当町が優良賞を受賞したときに全国に紹介されたり、(社)四国建設弘済会が平成9年8月に編集発行した「南予の土木遺産100選写 真集」に掲載されるなど、当町で最も美しい景観を有する代表的な棚田であり、地元農家の努力により、現在も畦畔石積の状態が良好に保たれており、文化遺産としても貴重な価値を持った棚田であり、町の宝である。

伝統文化の維持保全:当地区は、現在、3月〜9月に掛けて、休日を利用してほぼ全員参加の住民活動を行っている他、毎年行われている当地区の伝統行事である「お薬師さま」を継承していくため、地域ぐるみで取り組んでおり、縁日の様子をビデオで撮影し地域住民に配布するなど区長を中心に非常にまとまった地域である。

棚 田 の 概 況 枚 数 600 枚 水 源 河川(渓流含む)
事業導入 法面構造 石積
開発起源 その他(古代以前)
営 農 の 状 況 対象農家数 30   戸 10a当収量 300 kg/10a
戸当り営農規模 0.67 ha/戸        20 枚/戸
高付加価値農業 棚田米のブランド化。
特記事項の有無 なし。